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La Maison de Lyllis
2025 SS

デザイナーより

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『　メキシコはバハカリフォルニアのカラカラに乾いた荒野を歩いていた
そこは畑と荒野が入り混じった広大な土地
自然の生命力やのびのびとしている様を見た
棘をだし、根を出し、地割れの中を這い出して、周りなんてお構いなし
とてもシンプル
各地を周り旅を続ける中でも人々の生きる底力の様なものに
荒野の植物と同じ部分を感じる
迸る生命みたいなもの

自分の欲求に素直に生きること
本質とは何か
湧き上がる衝動とはなにか
旅に出る前からなんとなく思っていた”野生”というキーワードとリンクする
それは本来の野生ではなく
一度人の手が入りまた廃れてしまったように見えて、
飼い慣らされてから解放された野良ではないのか
完全なる野生ではなくあるものの中で共存している様な

野に良いと書いて「野良」自由気ままに見えて
生きることに必死に向き合っている
なんとなくいい響きだなと思った
野生よりむしろ好きかもしれない

飼い慣らされてしまった動植物は、「野良」になれるのか
勘を取り戻せるのか
そんなことを考えた旅となった
少しの時間を置き、東京から離れて伊香保に行った
廃れてしまった昔ながらの温泉街と人々に、
日本ならではの優しさのフィルターはかかりつつも、
何とも言えない昭和初期の力強さ、メキシコと同じような野良の生命力の
余韻のようなをふと感じたことが心に残っている

さて、今回のコレクションでは本質を改めて考えたい
本来の伝統的なもの、素材、機能性、好きなもの、
作る人たち、使う人たち、
そこに現代の良さも兼ね備えていたら最高

大前提としての形の良さや被り心地の良さ、
利便性などに着目してブラッシュアップをかけることにした
長らく帽子を生業としつつも、
心踊る、湧き上がる高揚がある素材や帽子に出会えることはそこまで多くはない
見つけるまでが本当に奇跡の様な作業でもある

シンプルに自分自身が本当にかぶりたいと思う
”好き”の衝動”をあらためて突き詰めたいと思った
例えば、日本でも古来から使われていた麦
農家の方が日々の作業中に被っていた身近なもの
でもなぜ麦だったのか
身近だったこと、麦作の副産物であったこと、
農作業の合間に編むことができること、
そして何よりも気候に合っていて快適だったこと
なんてとてもシンプルな理由
幸運なことに今回の素材発掘では残すべき価値のある麦素材を
たくさん掘り出すことができたので、
被りながら熟成させるほどに育つスペシャル素材として今回はご提案しています

話が長くなってしまったが、
とにかく言葉で表現することがとても難しいテーマを掲げてしまいました
でも多少でも駄文でも説明せずには全く意図が伝わらないと思い
こちらに書かせていただきます

純粋に心地よいと思う物、心踊るものが本質なのだと考えています
改めて身の回りにも選ぶものにも溢れているなと
気づくことが増え嬉しくなりました
そんなアイテムを見つける一つの機会になれば幸いです　』


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帽子一つとっても
ただの帽子ではなく
純粋に心地よいと思う物、心踊るもの
(これはファッションすべてに言えることですが・・)

まさに私が展示会で感じた
心の高まりを皆様にもアイテムを通し感じて頂けたらと思いセレクトしました
利便性(日除けやヘアスタイルのカバーなど)だけではなく
素材、かぶり心地、気分の高まり
ぜひ手に取って実際に試して感じてください！





適度なアンブレラシルエットのサンシェードハットはブリムに前後差をつけ
首周りの日差しをしつかりと避けつつ
フェイスラインを美しく見せる上品なシルエットに

アクティブシーンにも街中でも被りやすいボリューム感です

リネン混のメモリー素材は綺麗な形をしっかりと保ち
ドライな質感で吸湿、速乾！！

さらにデザインポイントの大きめのアイレット、
リボンを通すためのクラウンのスリットも
風通しの良さをより一層アップさせてくれるという役割も！！

裏地はメッシュ素材を使用してより軽量に仕上げています
折り畳んでもコンパクトになり持ち運びもスムーズ

アクティブなスタイリングにももちろん、
ナチュラルなスタイルや vintage とも好相性
リボンは取り外し可能です

◆内側のテープで55cm~57.5cmまで調整が可能